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綿の特徴と縮み対策について(ニット製品)

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  綿の特徴と縮み対策について 綿 ( コットン ) は多くの衣料品に使用される 人気のある素材であり、その特徴とともに 縮み対策について理解することが重要です。 今回は綿素材の特性と綿の縮む原因、対策を (ニット製品を中心に)ブログ記事にしてみました。 【まずは素材特徴】 綿の特徴(メリット) 1.  吸水性・通気性に優れており 着心地が快適。 2.  柔らかな肌触りであり、 着用時の快適さを高めます。 3. 染色がしやすく、美しい発色を実現できます。 ANTHOM/発色性の良いコットンKNIT 4.  耐熱性に優れ、アイロンがかけやすい特性があります。 綿の特徴(デメリット) 1.  シワになりやすい性質があります。 2.  日光にさらすと黄変しやすい特性があります。 ( 特にアウターやキャップ等、日光に当たる時間が長い製品は目立ちやすいですね ) 3.  水分を多く含むため 乾きにくい傾向があります。 【縮みの原因】 -  繊維の構造 綿は繊維の中に空洞があります。 吸水性が高く、水分を吸収すると膨張し、 乾燥すると収縮します。 『繊維の中の空洞』が水分で膨らみ、 乾燥すると空洞から水分が抜けて 繊維が平ぺったくなり、縮みが生じます。 綿繊維/空洞構造 引用元: 米阪パイル織物株式会社 -  生地の種類 ニット生地は織物生地と比べて縦横に 糸が編まれておらず、繊維の密度が詰まっていないため 縮みやすくなっています。 【縮みの対策】 1.  洗濯時は低温で優しく洗い 洗濯表示に従います。(基本、ニット製品は長く愛用出来るために手洗いをお勧めします) 2.  乾燥は自然乾燥が望ましいです。 風通しの良い場所で陰干しするか、 低温設定の乾燥機を使用します。 3.  縮んだ衣類は着用中に多少は伸びることがあります。気になる場合は、霧吹きで水分を含ませながらアイロンを使用して形を整えます。 もちろんスチームアイロンでも問題なし ニット製品のおウチ洗濯・乾燥に関しては、 こちらのブログよりご紹介しています↓ めんどくさがりでもできるシンプルなら ニットケア(手洗い編) 【まとめ】 私も ANTHOM のブランドを運営する中で、 綿素材の商品を多く取り扱っています。 綿素材の特徴は品種によって異なりますが、 適切なお手入れを行うことでより長く愛用できます。 繊細なニット製品

究極のニットブランド『ジョン・スメドレー』の魅力を凝縮してご紹介。

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JOHN SMEDLEY 寒い季節には温かみある 着心地の良いニットが欠かせません。今回は私が知るブランドの中で、最も実用性が高く大好きで愛用しているレジェンドブランド『ジョン・スメドレー』の魅力をシンプルにご紹介させていただきます。 1. まずはブランドの 歴史を、、      - 230 年以上の歴史とロイヤルワラント認定に裏打ちされた職人技術が、ジョン・スメドレーのニットを芸術品として輝かせています。 ( ロイヤルワラントとは//英国王室の愛用を証明する認証制度で、そのブランドを着用できることは一種の贅沢です ) 2.  極上の素材と着心地      -  エクストラメリノウールやカシミヤ、 シーアイランドコットン(超長綿/世界最高峰の綿花)など、季節に合わせた最高級素材が使われ、触れるたびに感じる贅沢な肌触りが魅力。シーアイランドコットンは通気性や涼しさも兼ね備え、ニットブランドにも関わらずオールシーズン活躍します。 定番ポロシャツ/メリノウール100% シーアイランドコットン100%/サマーニット 3.  トレンドに左右されないクラシックなデザイン      -  シンプルでクラシックなデザインは流行に左右されず、サイズ展開(基本3-4サイズ展開)も豊富で体型や年齢を問わずに愛されるブランド。 (現在33 歳の私は、 50 歳 60 歳になっても変わらず愛用していると思います ) 4.  手入れ簡単で長寿命      - 高品質な素材と丁寧な製作により、手入れが簡単でありながらも長寿命なニット。(大切に扱えば10年以上着ることができます)洗濯機で洗っても風合いが損なわれません。ジョンスメドレーはウール 100% にも限らず洗濯できるのが、ウールニット愛用者には嬉しい限りです。 ウール製品 洗濯機/洗い可能 5. アイテム・ ゲージ選びのポイント -  前提として一般的には 12 ゲージ〜 16 ゲージを ハイゲージと差します。 ですがジョンスメドレーは その遥か上をいく超ハイゲージの 30 ゲージ。 ゲージ数が高くなるほど繊細で 上質な肌触りを実現します。 ビジネスシーンには 30 ゲージ、カジュアルシーンには 24 ゲージがおすすめとされています。 素材クオリティに加え、 リンキング技術(見頃や袖などを縫い合わせる特殊な技術)がニットの質を最大に高めてい

毛玉対策完全ガイド!ニット愛用者のためのお役立ち情報

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寒い季節に欠かせないニットアイテム。 毛玉ができてしまうと、 チープに見えるしオシャレも台無しです。 今回は毛玉の原因、できないための対策、そしてできた際の対処法について簡単にご紹介します。 1.  毛玉ができる原因と対策    1.1  アクリルとウール(羊毛)は素材特性により毛玉ができやすい。  【原因】アクリルは柔らかくて摩擦に敏感、ウールは繊維に凹凸がもつれやすい。これらの素材は摩擦により繊維が絡まり、毛玉ができやすい。 (コットン、麻、シルク等は毛羽が少ないため毛玉になりにくい素材)  【対策】洗濯や保管時には慎重な取り扱いが必要。※H &MやGU等は安いから毛玉になりやすいなーと思う方もいると思います。原因はアクリル繊維や短繊維ウール(羊毛)にあります。      1.2  カバンやアクセサリーとの摩擦     【 原因】 他のアイテムとの擦れが毛玉の原因。     【 対策】 カバンのファスナー部分やマジックテープとの直接接触に注意。 特にカバンとの摩擦には十分気を付けましょう。 ※特に袖・脇部分は歩くだけでも摩擦が掛かり毛玉ができやすいので定期メンテナンスが必要です。 バッグを肩掛けすることで、 摩擦が起きて毛玉ができ安い為、日頃のお手入れが肝心です。      1.3  洗濯機の使用    【 原因 】 洗濯機内での激しい動きや摩擦が毛玉を促進。   【 対策 】 基本手洗いが理想的。 洗濯機使用時は裏返しにしてネットに入れて保護 ※洗濯機でのお手入れ方法はこちらから↓ 良質なニットを長く愛用する秘訣!おうちクリーニングで一生ものを。(洗濯機編) 2.  毛玉ができないための実践的な対策      2.1  適切な保管      -  ニットはハンガーではなく、たたんで保管。しわや圧力を避け、摩擦を最小限に。      2.2  定期的な休息とブラッシング      -  毎日着用を避け、日を開けてから着用。 休息を与えつつ、ブラッシングで繊維を整える。 ( ちなみに私はケント/ KENT のブラシを使っております。毛並みが柔らかく、コスパ⭕️で使い勝手抜群のブラシです) KENT/洋服用ブラシ      2.3  洗濯の注意      -  裏返しにしてネットに入れ、他の洗濯物と分けて。摩擦を最小限に抑え、編み地のダメージを軽減。 3.